たばた裕明の活動報告

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活動報告

永田町通信 第70号

2020.09.04 up

「安倍総理辞任発表を受けて」
                                          令和2年9月4日
 8月28日(金)に記者会見を開き、安倍総理が退任の意向を示されました。当日の14時過ぎに報道が一斉に辞任報道を流し、永田町一帯は政局含みの雰囲気が広がりました。
 もとより、私は平成24年12月の自民党安倍総裁のもと、政権奪還選挙で地元の皆さんのご支援のおかげで初当選させていただき、以来、安倍政権のもと永田町で仕事をして参りました。私の所属の政策集団は安倍総理の出身である清和政策研究会であり、安倍総理が総理就任前の国会議員としての活動や発言、思想信条などを先輩議員から多く教わりつつ職務に邁進してきました。よって安倍総理を支え、日本国、富山県の発展に尽力することが政治活動の大きなモチベーションでありました。
 安倍総理の辞任理由は、端的には体調不良であります。持病の潰瘍性大腸炎の悪化です。コロナからの克服、経済再生の途上での辞任はご本人が一番忸怩たる無念のお気持ちだと拝察します。当然、それこそ1次政権の時のようにボロボロで辞任するより、余力を残しつつ引き継ぎできる体力を残して辞任することが、安倍総理の政治家としての美学であろうと想像します。辞任は大変ショックですが、私から見ても激務で、一国会議員では想像がつかないくらいの孤独とプレッシャーをいつも感じる総理大臣を8年近く務めてこられた安倍総理に心より感謝と敬意を申し上げたいと存じます。まずは、体調回復に努め休息していただきたいと思います。
 安倍政権の功績の総括もしなければなりませんが、政治空白を作るわけにもいきません。永田町は一気に後継者選定レースが始まりました。総裁選挙が9月8日告示、14日に新総裁選出とし、また臨時国会が16日開会し、首相指名選挙を同日実施することが決まりました。即、新内閣発足、同時に自民党役員も刷新されます。
 
 まず、新総裁を選任する方法は両院議員総会方式に決まりました。衆議院議員283名、参議院議員111名、都道府県連代表141名、計535名による投票の実施となります。私自身は、地方党員の声を反映すべきであり、通常の総裁公選を主張していました。実際150名を超える国会議員が総裁公選すべきと署名し幹事長に申し入れも行っていました。報道各社は党員投票を実施せずとの論調が多かったわけでありますが、「なぜ両院議員総会方式とするのか」を執行部は党員はじめ世論に対してしっかり説明すべきでもあります。
なお、私が説明しますと、自民党総裁選任方法は党則に定めがあり、①総裁公選規程による公選 ②党大会に代わる両院議員総会による選任の2パターンであります。よって今回決まった両院議員総会方式は、ルールに基づく正規の選任方法であります。これまで過去に総裁が任期中に欠けた場合には、すべて両院議員総会方式で総裁を選任してきました。今回は安倍総裁の残任期間である来年9月までが総裁任期です。通常の総裁公選の場合、平常時で選挙人名簿の確定など諸作業を勘案すると1ケ月程度の準備期間が必要であること。また今回のように突然での辞意の場合、準備に2ケ月要することが党本部事務局長より説明がなされました。党費の納入実績の確認、死亡者等の精査に時間を要するとの説明でした。そこで、両院議員総会方式とし、しかしながら各都道府県で予備選挙を実施し、実質、党員投票に近い形での総裁選挙とすることとなりました。
党員の皆さんには何卒ご理解いただければと思います。富山県連も当然、党員投票を実施します。自民党総裁選挙は実質、総理大臣を選ぶ選挙です。
コロナ禍での経済の立て直しやコロナ収束に対する政策、外交方針や国づくりのビジョンなど大いに論戦を戦わせ、国民に党員に開かれた総裁選を実施することを強く望むものです。