たばた裕明の活動報告

たばた裕明の取り組みや思いをお伝えいたします

活動報告

新型コロナウイルス感染症に対する緊急経済対策

2020.04.05 up

 4月6日から小中学校で始業式が行われ新学期スタートです。富山市内の一部の学校では始業式を遅らせての対応と聞いています。一人ひとりが、いわゆる「3密」を遵守し感染拡大の予防意識を今以上にお持ちいただきたいと思います。

 国会は1月20日の開会以来を振り返りますと、まず令和元年度補正予算審議にあたりました。これは ①昨秋の台風被災地への支援 ②消費税増税後の経済の下振れリスク回避の経済対策 ③東京オリパラ後を見据えたインバウンド対策、Society5.0社会実現のための支援 の3本柱からなる「安心と成長の未来を拓く総合経済対策」の実行に伴うもので、総額4兆3千億余円でした。1月下旬のダイヤモンドプリンセス号の対応から本格的に新型コロナ感染症予防対策が講じられ始めつつ、新年度予算案審議が衆議院予算委員会で2月3日から実質スタートしました。そして3月27日に令和2年度予算が参議院で可決され成立しました。

 その間に政府のコロナ対策会議や自民党のコロナ対策会議が同時並行で開催され、まずは令和元年度の予備費を活用したコロナ対策予算の執行が始まりました。2月中旬の第1弾に続き3月10日に第2弾の予備費活用が始まりました。マスク増産支援や医療機関への衛生備品の政府供給等です。予備費対応ですから国会審議は必要なく迅速な支援が始まりました。4千億円台での支援では全く足りませんので、安倍総理は3月28日に令和2年度補正予算編成を各省に指示しました。
 

 自民党政務調査会では、それより前の3月16日の週には各種職域団体や地方自治体、国民の声を受けて各部会にて補正予算の積み上げ議論を始めました。私は主に厚生労働部会、文部科学部会をフィールドに、官僚とも協議しながら真に必要な支援を届ける対策を練りあげてきました。当然、富山市内の皆さんのお声を届ける努力をいたしました。
そして自民党政務調査会として、緊急経済対策【~未曽有の国難から「命を守り、生活を守る」ために~】を3月30日に取りまとめ、政府に申し入れました。
 対策の柱として ①リーマンショック時の経済危機対策を上回る「財政措置20兆円、事業規模60兆円」、GDPの10%を超える対策を講じること ②感染拡大抑制期、反転攻勢期、中長期等とフェーズを分けて各施策を効果的に組み合わせること ③消費税5%減税分(国分)に相当する約10兆円を上回る給付措置を現金給付・助成金支給を中心に、クーポン券・ポイント発行等も組み合わせ全体として実現すること 等としました。
 

 国内外の治療薬・ワクチン開発への対応、医療提供体制の抜本強化、陽性無症状患者の隔離施設確保や様々な風評被害対策、そして雇用を守るための資金繰り対策に40兆円を超える規模確保を求め、手元流動性の確保のため税や保険料の納税猶予・軽減も盛り込みました。政府は7日(火)に緊急経済対策を閣議決定し、速やかに国会に提出する予定です。
 
 巷間、緊急経済対策について特定分野のみ報道されており、一部を切り出してその是非を問う声が私にも届いておりますが、全体の経済対策をパッケージで捉えて実効性を高め、国民の命・生活・雇用を守り、また子供たちの学習環境を支援してまいります。国会での議論もスピード感が何よりです。
何としても4月下旬に補正予算を成立させ市中にお金を回します。
そして、緊急経済対策はこれで完了ではありません。世界の主要国とも足並みをそろえ、コロナ撲滅のため必要な予算措置は躊躇することなく編成、執行へと繋げるべく与党議員として責任を果たしてまいります。
国会対策副委員長として最前線で奮闘してまいります。