たばた裕明の活動報告

たばた裕明の取り組みや思いをお伝えいたします

活動報告

永田町通信 第57号

2018.10.04 up

~厚生労働大臣政務官退任しました~
                                               平成30年10月4日
 10月2日に第4次安倍改造内閣が発足しました。富山の先輩方、宮腰光寛代議士が国務大臣に就任、野上浩太郎参議院議員が官房副長官留任、橘慶一郎代議士が復興副大臣に再任となりました。特に宮腰大臣誕生はご本人や後援会関係者はもちろん、富山県民にとっても喜びもひとしおです。
これまで培った知識・経験を活かして国益にかなう成果をあげられることを期待申し上げます。


 慣例により閣僚人事に伴い政務官人事も発令され、10月4日付で私は厚労大臣政務官を退任しました。平成29年8月7日の就任以来、約1年2ヶ月間、厚労省に執務室を設けていただき、主に労働分野を中心に国民生活に密着した厚生労働行政全般について国会対応や政策作りに取り組んで参りました。政策として検討している段階では、当然、公表することや見解を述べることも制限されます。危機管理対応として週末の在京当番勤務なども経験し、ある意味、常に緊張感ある時間を過ごしてきました。自身の言葉が独り歩きしないように発言にも気をつけた日々でした。


 活動を振り返ってみますと、就任後から平成30年通常国会では働き方改革関連法案を成立させることが省では至上命題であり、経済成長と労働者の雇用を守る観点から実効性のある、また現実に即した法案内容とすることが求められていました。裁量労働制の拡充や高度プロフェックショナル制度(高プロ)の創設はこれまでも野党反対のスタンスであり、継続審議が続いていましたので、国会提出すれば与野党激突で成立には相当な困難が伴うことは容易に想像できました。ですから関係者一同、法案作成過程では様々な想定をし、また経団連、連合や学識経験者からなる労働政策審議会での議論を十分踏まえて法案を作成しました。国会審議前の与党審議プロセスでも予想以上に時間がかかり法案提出が4月6日となりました。与党審議に2ヶ月以上かかりました。異例でした。

 国会審議では、裁量労働制のデータ作成事務ミスも露呈し、結局、裁量労働制拡充部分はすべて法案から削除となりました。途中、日本年金機構のデータ入力外部委託の不祥事案件の発生、東京労働局長のあり得ない発言問題なども発生し、国会審議は荒れ模様でした。そんな中、加藤勝信大臣は、野党の厳しい質問に極めて冷静に答弁に努め、結果、6月29日に働き方改革関連法案が成立しました。政務官として衆議院厚生労働委員会理事会にすべて出席、衆参の国会審議でも答弁に立ち法案成立に尽くしました。人生のライフサイクル自体の変革を促す法律であると思います。
 加藤大臣先頭の元、政務三役と官僚とのチームワークで国会を乗り切った成果でした。


 また政務官として省内の若手有志との定例の勉強会を立ち上げ、「外国人労働力の受入れについて」をテーマに人手不足と高度外国人材の活用と雇用バランスについて議論を重ねました。議論の最中、政権として新たな在留資格創設が取り上げられ、極めてタイムリーな議題で活発に調査研究をいたしました。いずれ、世に私見を交えて公表したいと考えています。


 政務官室では、宮崎秘書官、田中秘書官、福田秘書官付、清水さん、運転手の神宮さんと計5名の方々に支えていただきました。感謝申し上げます。
この経験を活かして、より議員活動の幅を拡げて、日本国ならびにふるさと富山の発展に誠心誠意取り組みます。よろしくお願い申し上げます。