たばた裕明の活動報告

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活動報告

永田町通信 第47号

2017.03.16 up

~北陸新幹線敦賀以西のルートが全線決定~
                                            平成29年3月16日
 富山県立高校の全日制合格発表が16日ありました。緊張した日々から解放された中学3年生の表情が目に浮かびます。合否に一喜一憂せず、将来に向かって力強く踏み出してもらいたいと思います。 また、野球WBC戦は見事に日本代表が2次ラウンドを3戦全勝で準決勝へ駒を進めました。外国チームのパワー野球に引けを取らない、緻密かつ組織力を持ち味とした日本代表の試合運びに大いにテレビの前で声援を送る日々が続いています。世界一目指して頑張れサムライジャパン。


 さて、衆議院では各常任委員会や特別委員会が連日開かれ法案審議等が進められています。16日は衆議院憲法審査会も開かれ、テーマは「参政権の保障をめぐる諸問題」(1)一票の格差、投票率の低下、選挙制度の在り方。 (2)緊急事態における国会議員の任期の特例、解散権の在り方。
の2点でした。自由討議形式であり、参議院での合区の是正や、人口のみに基づく選出規定の在り方に疑問が委員から多く述べられました。また、国会議員の任期については、東日本大震災の際は地方議会の選挙執行を一定期間繰り延べたわけですが、それは法律事項として対処出来たわけです。しかしながら憲法第45条の衆議院議員の任期の条文は、衆議院議員の任期は4年とする。また第54条は衆議院が解散されたときは、解散の日から40日以内に衆議院の総選挙を行い、その選挙の日から30日以内に国会を召集しなければならない。と規定しています。つまり、衆議院が解散された場合、総選挙が行われるまで衆議院議員は存在しないことになります。
 
 国政選挙の直前に大規模災害や有事などの緊急事態が発生し選挙の実施が著しく困難となった場合について、国民主権の原理や権力の濫用の観点からも好ましいものではないと考えます。
現実では、緊急事態の定義や衆議院の議決の定足数についても細かな制度設計が避けて通れないものと考えます。現行憲法の足らざる部分についての議論を深め、国民の皆さんに丁寧にわかり易い説明を行っていかねばと思います。来週23日にも憲法審査会が開かれます。


 また、15日に与党整備新幹線建設促進PT会議が開催され、懸案だった京都~新大阪間のルートが京都府京田辺市付近を通過する南回りルートに決定されました。私は、北陸新幹線ルート検討委員会委員としてずっと会議に参画し、北陸圏と関西圏を速達性、乗り換え負担のない利便性を条件として論陣を張って参りました。今回決定のルートでは試算で富山~新大阪間の時間が乗り換えなしで100分となります。検討委員会では各委員より異論はなく、早期着工の観点からも南回りルートに全委員一致で賛同する結果となりました。整備計画決定から44年の歳月が経過しています。今回のルート確定は大変感慨深く感じますし、PT会議に提出するルート案を検討委員会で正に直接議論に参画でき貴重な経験を積むことができました。

 一方、平成29年度予算では、敦賀以西のルート建設における調査費が盛り込まれています。
整備費用は総額2兆1千億円と試算されています。今後は、新たな整備財源の捻出や財源スキームの再検討を行って参ります。早期着工と1年でも早い開業を目指し、新たな気持ちで取り組んで参ります。