たばた裕明の活動報告

たばた裕明の取り組みや思いをお伝えいたします

活動報告

永田町通信 第65号

2020.05.06 up

~感染拡大予防と社会経済活動の維持との両立を目指し緊急事態宣言が延長~
                                              令和2年5月7日
 緊急事態宣言下でのGW期間中でした。本来、我々、国会議員は人に会って様々なご意見を伺うのが大事な仕事でありますが、党本部の二階幹事長名で「ウイルス感染予防のため東京から地元に戻ることを禁止とする」と指示が発せられており、ずっと東京に滞在しています。かれこれ2ケ月間ほど地元に戻れていません。事業主や労働者の方、農家の方や学生など新型コロナウイルス感染症の影響を多大に受けていらっしゃる方々の現実の声をお聞きできず忸怩たる思いをしています。WEB会議やHP、メール、LINE等、様々な通信手段で意見を拝聴したり、私から発信に心がけて参ります。

さて、5月4日に緊急事態宣言の延長が決まりました。安倍総理は、「まだ感染者の減少が十分なレベルではない。各地への感染拡大を防ぐためにも、地方への人の流れが生まれることは避けなければならない。」と延長理由を説明しました。これによって、事業所に対する休業要請や国民の外出自粛も継続となります。自粛疲れとの声も聞こえてきますが、
新型コロナ感染症治療やその他、疾患の治療のため医療機関の受診を妨げないように、また、真に必要な方が医療を受ける体制を堅持するためにギリギリの状況が続いていることを何とかご理解いただきたく思います。

PCR検査がなかなか増えないのなぜか?と現在も質問を受けます。 政治は結果責任ですから、要因が複雑に絡み合って検査数が伸びないことの言い訳はできないと考えます。伸びない原因の目をひとつひとつ摘み取り、皆さんの安心を感じていただくべく対応に全力を尽くします。

 ここで冷静に富山県内の現状をお伝えします。ここで使用する数値は4月30日現在のものです。 新型コロナウイルスに関する富山県相談センターの受付件数は①18,469件。これは発熱のみならず様々な種類の相談も含まれます。およらく3月30日の富山県内感染者第1号発生から一気に相談件数が増えたものと思われます。 次に帰国者・接触者相談センターへの相談件数は②1,092件。基準に従い倦怠感が続き、37.5℃の発熱が4日間続いた方が相談するところです。4日間発熱ないがいつもと調子が違うので検査希望で連絡された方もいらっしゃったかと思います。センターでは「かかりつけ医に相談してください。」と電話を切られた方もいらっしゃったことでしょう。

ここで、不満を感じる方が発生します。 一方、実際にPCR検査を受けた方③2,357人。うち陽性が200人。陰性が2,157人。①の問い合わせ人数に対して検査できた方が2,300人余り。残りの1万6千人余りの方々が相談しても門前払い的な場合があり不満を感じたのではないかと思います。(すべて検査相談ではないかと思いますが)

一方、富山県内で主にPCR検査受付対応している機関は9ケ所と帰国者・接触者外来設置の医療機関(施設名は不公表が原則)のみです。9ケ所とは富山市保健所や県内各地の富山県厚生センターとその支所でした。一般の医療機関では検査は受けられません。採取した検体を富山県衛生研究所(射水市中太閤山)に持ち込み検査分析していました。現在は富山大学病院も検査を担っており両施設で1日当たり60名程度分、検査できる体制です。また、その後、帰国者・接触者電話相談センターで指示を受けた接触者外来の医師の判断により保健所等を介せずに検査を受ける仕組みは整ったのですが、なかなか機能しきれていません。

検査に携わる検査技師の人員や保健所における業務過多など指摘受けていますが、現在は、富山県内においてはそれぞれの関係者の努力により検査体制は整っていると理解いたければと思います。それでも、いわゆる4日間連続で発熱していないと検査には門前払いであることが国民の不満の最たるものと感じます。一気に患者予備軍が医療機関に押し寄せないように検査要件を厳格にしている日本の検査体制です。なぜなら、検査そのものは時間がかかるものであり効率化には限界があること、技術のある医療人材が急に育つものでないことがあげられます。ですから、現時点での検査体制は大丈夫だが、しかし急激な増加に継続的に対処できるかは判断が分かれるところです。


そこで政府は新たに「地域外来・検査センター」の設置を自治体に呼び掛けています。これは地元医師会にPCR検査業務を委託し、民間検査機関を活用し、これまでの行政主体の検査体制とは別ルートの検査体制を構築するものです。
それにより外来能力向上と検査数を増やすことができます。このGW中も関係各位は調整協議が進められてきました。まもなく明らかになろうかと思います。①民間医療機関施設内で検査実施か、②テント等を設置し専用に検査行うか、③ドライブスルー形式で車内の患者に検査するかの3パターンから実施主体者が選ぶものです。


遅いかもしれませんが、一歩一歩、改善策は前に進んでいます。引き続き、私は様々な面で国と地元、富山県内での新型コロナウイルス対策の橋渡し役として職責を果たしつつ、県民の安心安全の確立に全力で取り組んで参ります。