たばた裕明の活動報告

たばた裕明の取り組みや思いをお伝えいたします

活動報告

永田町通信 第53号

2017.12.27 up

~平成30年度政府予算案が決まる~
                                          平成29年12月22日
 8月に厚生労働大臣政務官に就任し、引き継ぎや公務に従事し慣れた矢先の衆議院解散。そして、10月の総選挙を経て、おかげ様で引き続き厚労政務官に再任いたしました。以来、特に予算、税制については厚生労働省分野を中心に編成に取り組んで参りました。来年4月より、診療報酬改定、介護報酬改定、障害サービス料金改定のトリプル改定を控えて、社会保障費の伸びの抑制と医療・介護・障害者支援政策の継続性の堅持をどう担保するかの議論が活発になされ、業界団体からの要望陳情や党内議論に政府側として応対して参りました。財政の健全化を目指す縛りの中で、一定の結論を出すプロセスを体感できたことは今後の経験になりました。結果として、社会保障費は32兆9,732億円で前年比1,5%増の過去最大となりました。


 12月22日に、一般会計総額97兆7,128億円の来年度予算案が閣議決定されました。
「人づくり革命」、「生産性革命」の推進を旗印に、特に「子育て」「教育」「働き方」については力点が注がれています。厚生労働省は予算案において重点事項として3つの柱立てを行い、国民生活を支えて参ります。
1つ目は、「働き方改革の着実な実行」です。長時間労働の是正や非正規雇用の処遇改善、賃上げの支援や治療と仕事の両立、障害者・高齢者・女性の就労支援策の拡充を目指します。

2つ目は、「質の高い効率的な保健・医療・介護の提供の推進」です。データヘルス革命などのICT化、イノベーションの推進や安心で質の高い医療・介護サービスの確保、健康増進・がん・難病対策の拡充です。

3つ目は、全ての人が安心して暮らせる社会に向けた環境づくりです。総合的な子育て支援、児童虐待防止対策の推進、地域共生社会の実現に向けた地域づくり、生活困窮者の自立支援の拡充などです。
 特に働き方改革に関しては、私が主たる担当責任者の一人です。通常国会で法律改正を予定しており、将来の日本の雇用環境における転機となる法改正でもあります。充分に準備して審議に臨みたいと思います。


 また来年は、憲法改正についても節目を迎えるのではないかと考えます。去る20日に自民党の憲法改正推進本部ではこれまでの党内の闊達な議論の論点取りまとめを発表いたしました。
我が国が直面する国内外の情勢等に鑑み、今まさに国民に問うにふさわしいと判断されたテーマとして①安全保障に関する「自衛隊」 ②統治機構の在り方に関する「緊急事態」 ③一票の較差と地域の民意反映が問われる「合区解消・地方公共団体」 ④国家百年の計たる「教育の充実」の4項目を挙げました。
 この4テーマをさらに条文化まで議論を煮詰めるとともに、各党各会派から具体的な意見・提案があれば真剣に検討し、建設的な議論を行っていきたいと考えます。地元でも大いに憲法改正勉強会や意見交換を行って参ります。


 あらためて、本年も大変お世話になりました。年末年始は、穏やかに富山市内にて過ごします。